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コラム:ATD24に参加してみた 〜「ICEにリアル参加する」こととは〜 

更新日:7月30日


皆さんご存知の通り、ATDはInternational Conference and Exposition(以下 ICE)と呼ばれる国際会議と展示会を年次で開催しています。



世界中から約10,000人が集うこの大会は、人材育成・組織開発の関係者・プロフェッショナルたちが集う世界最大級のイベントとして、最新でエッジの効いた情報やナレッジを提供してきましたが、思いがけない人との出会いもその一部、沢山の貴重な機会や体験も提供してくれました。

2018年のサンディエゴでは、基調講演のスピーカーとして、バラク・オバマ前大統領と相まみえることもできました。



このコラムでは、ここしばらくATD-MNJ関係者として何回が現地参加をしてみて感じた雑多なことについて、今年の5月にニューオーリンズで開催された「ATD24」を例にお話しようと思いますが、基調講演やセッション・EXPO の内容などについては、他の理事の方がレポートして下さっていますので、私は別サイドの視点から見たお話をしようと思います。

 

これまでATD-MNJでは、グループ参加や現地でのサポート、情報共有会など現地参加される方のサポートをしてきましたが、皆さんがおしなべておっしゃるのは

 ・空気感が異なる

 ・熱量が凄い

 ・規模・内容共に圧倒される

ということでした。


確かに、参加者数、会場の大きさ、セミナーの数、展示会への出展社数など、日本の常識を遥かに上回るレベルの大会が多いです。


どこの開催でも、とにかく広い超弩級のカンファレンスセンターが会場となるのですが、特に今回のニューオーリンズでは、これまでにない大規模に感じました。目的の部屋に移動するのに、上下左右に歩くこと歩くこと。

「Wellness Challenge」という歩行距離を競うイベントも開催されているくらいでした。私も会期中は毎日20,000歩前後歩きました。


会場の空気感についても、日本のカンファレンスや展示会と異なるある種の「高揚感」を感じました。普段とは異なる場所・環境にいること、ある意味未知の体験下にあることなどで、明らかにポジティブな感情とともに行動できることが驚きでもありました。


また参加者の方の熱量というか、取り組み方が違う。

スピーカーが話していようが質問を投げて議論を挑む、とにかく何でも積極的に介入するなど、最初の頃は驚愕したものでしたが、相変わらずどころか更なるインパクトを感じました。

日本に帰国後、そのギャップにしばらくショックを受けていたことを思い出します。


これらを体験できるだけでも、自らの意識改革や行動変容に役立つのではと思われ、ぜひその辺を体験していただきたいと思います。

 

皆さんがICEに参加する目的は、最新の情報や知識の収集、新製品・サービスの調査など色々とあるかと思いますが、中でも重要なのが「ネットワーキング」です。

世界から参加する様々な業務・業種・ポジションの参加者と語り合い、情報を共有し、意見を言い合い、繋がりを持つことが、ICEにリアル参加する意義と言っても過言ではありません。

セッションなどでも、周りの人と自己紹介や意見交換などコミュケーションしろと言われるものが結構多いです。


英語圏でのイベントですので、言語の壁が気になる方もいらっしゃるかと思います。

以前は、日本からの参加者の方から言語とか同時通訳に関するお問合せが多くありましたが、最近は翻訳アプリの進化によって、参加者との会話によるコミュケーションも大分ハードルが下がってきました。

今回、私も最大限活用させていただきました。





ATDもネットワーキングを重要として捉え、参加者同士のネットワーキングを促進するための様々な場、支援策を提供しています。


ATD Member LoungeやMeet to Eatという食事会、各カテゴリや地域ごとの昼食会やレセプション、ATD Storeという書籍・物販スペースなど、世界からの参加者向けのネットワーキングの場を提供するGlobal VillageやInternational Luncheonなど、コミュニケーションをとってもらうための色々な仕掛けが満載です。





ATD-MNJでも、ATD-MNJグループで参加いただいた方向けに、コミュニケーションの一環として、Global Villageの一角で情報共有会を開催しました。その日に参加したセッションや体験について、日本語で共有する会です。

 

そんな中でもNetworking Nightは、開催地ならではの特色を活かした会場で開催される名物イベントで、毎回参加チケットが売り切れるほどの人気を誇っています。

フードやドリンクを楽しみながら、バンド演奏に合わせて踊りまくることもでき、会場の展示や工夫を凝らしたパフォーマンスを楽しむこともできます。


ここ数年では、空母ミッドウェイ(サンディエゴ)やスミソニアン博物館(ワシントンDC)、ユニバーサルスタジオ(オーランド)を貸し切って開催するなど、魅力的なプログラムも多いです。



今年は華やかなパレードやお祭りで有名な「マルディグラ」に関する資料が展示されているマルディグラワールドで開催され、マルディグラさながらの雰囲気の中、フードやドリンク、バンド演奏などで盛り上がった夜となりました。



このようなイベントも、ICEに参加する目的としている参加者の方も多いのでは、と毎回感じています。実際に、Networking Nightのダンスエリアで一緒に踊っていた参加者の方と次の日に出会い、笑いながら握手を交わしたことも少なくありません。非常に効果的なイベントですね(笑)

 

またATD-ICEのWebサイトでも各開催地の観光情報が掲載されていますが、今回は場所柄もあるのか、ミシシッピ川を蒸気船でクルージングするツアーや、ニューオーリンズの街の秘密を巡るガイドツアーなど、割引料金で参加できる参加者向けプログラムも準備されていました。

また、雰囲気のある建物やストリートカー、街角にはニューオーリンズジャズが流れるというシチュエーションを楽しむというプラスアルファもあり、今回のテーマでもある「Recharge Your Soul」を十分実感できた体験となりました。


 

ここまで、ちょっと斜めの方向から見たICEについて記してきました。

「ICEにリアル参加すること」とは、「思いっきり学ぶ」「思いっきり見る」「思いっきり聞く」「思いっきり話す」ことはもちろん、セッション・展示会・街角・雰囲気など、その場の全てを「思いっきり楽しむ」、そして「魂の洗濯」をして更なるチャレンジへと向かう、そんなきっかけになるのがICEなのではないでしょうか。


来年のATD25-ICEは、ワシントンDCで2025年5月18日(日)-21日(水)に開催されます。

ぜひ現地で参加して、学びはもちろんその空気感や熱量、他の参加者とのネットワーキング、開催地での体験を楽しんでください。きっと冒険者の気分になれますよ。


文・写真:ATD-MNJ理事 田辺健彦

 

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